米空軍、『PS3』利用で200万ドルのスパコンを開発中米空軍が、わずか200万ドルで約500テラフロップスのスーパー コンピュータを開発している。不可能だと思うかもしれないが、ソニーの家庭用ゲーム機『PlayStation 3』(PS3) を利用すれば開発は可能だ。
ニューヨーク州ローマにある米空軍研究所 (AFRL) では、すでに336台の PS3 を使用してクラスタを開発しており、さらに1700台を追加してこれを強化する計画だ。1台約300ドルの PS3 からなるクラスタに加えて、クラスタを制御するためのいくつかのハードウェアを増やすために AFRL が得た補助金は、200万ドルだ。
米空軍は、米国防総省 (DoD) による高性能コンピュータ利用環境近代化プログラム『High Performance Computing Modernization Program』(HPCMP) の一環として、2010年6月までに1700台の PS3 をシステムに組み込む計画だ。完成後、同スパコンのクラスタは約500テラフロップスのコンピューティング性能を実現できると見込まれている。これは、世界最速スパコンを決める注目度の高いランキング『TOP500』で上位10位以内に入る水準だ。
今回のニュースは、ソニーの PS3、およびこれに搭載されているプロセッサ『Cell Broadband Engine』(Cell/B.E.) について、長年持ち越されていた検証の機会を提供するものといえる。PS3 は2006年11月に鳴り物入りで登場したが、これまでまったくの期待外れに終わっている。ゲーム市場では今なお最先端のゲーム機ではあるものの、投入時の価格である599ドルは、価格に敏感な一般市場ではあまりに高価すぎた。
PS3 は、依然として Microsoft の『Xbox 360』を相手に苦戦を強いられているし、大ヒットした PS2 の売上が最新版の PS3 の売上を上回る状態もかなり長期間にわたって続いていた。
Cell プロセッサもまた、これをソニーと共同開発した IBM を失望させる結果に終わっている。同社は、Cell を搭載したブレードシステムの販売を試みたが、結局市場を見出せなかった。結果として IBM は2009年11月、Cell の開発を打ち切った。
【感想】
PS3の処理能力は相当高いという事は薄々知っていたが、ここまでとは。
上のニュースから察するにスパコンランキング10位以内に入るスパコンを作るには材料費が
(1700+336)×29800=60672800円
で済む。
勿論、スパコンとして完成させるにはそれを統合するためのソフトウェアが必要。
なので、2億程あれば十分スパコンは作れる
これを受けて世の中の富豪な人々に告げよう。
都心の一等地にマンション買うんだったら・・・スパコン作らないか?
とりあえず、世界10位以内のステータスが得られるのは間違いない。
10億程かけて、PS3の数を3倍ほどに増やせば世界1位も不可能ではないんじゃないだろうか。
まあ、面白いニュースだった。
普通に家にあるようなもので軍用スパコンができるなんて予想外。
案外、身近な所にあるものでとんでもないものができるものだな。
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